羊の皮を被った狼たち

S.R.Sについて

S.R.Sとは

S.R.Sは2005年に結成されたロックバンドです。メンバーは全員が福岡県出身で、北九州高専の卒業生です。北九州高専在学中の2005年8月にバンドを結成し、定期的に月1~2本のペースで地元小倉にてライブ活動を行っていました。2006年8月、博多での高校生バンドコンテストでグランプリを獲得し、高校生とは思えない程洗練されたメロディとサウンドを披露して注目を集めました。2007年には、テレビ朝日系の音楽番組「The Street Fighters」によって開催された、平成生まれを対象としたバンド・コンテスト「Hジェネ祭り 07」において、283組の中を勝ち抜き初代グランプリに輝きました。これをきっかけにメジャーデビューが決まり、サウンドプロデューサーにいしわたり淳治を向かえ、メジャーデビューを果たします。所属事務所はテレビ朝日ミュージック、所属レーベル会社はトイズファクトリーでした。ボーカルの山口の音楽センスはスタジオミュージシャンなどからも高く評価されており、楽曲はポップスからハードロック・ファンク・ジャズ・ブルースの要素などが組み合さったサウンドまで幅広くなっていて、純粋な日本語ギターロックの流れもくんでいます。情感に満ち溢れた優しい歌声にも特徴があり、所属事務所のホームページのプロフィールは「S.R.Sが鳴らす純然たる“蒼さが奏でるノスタルジー”は唯一無二の輝きを放っている。」と締め括られています。2009年には、リリースされたメジャーデビューシングルの「Sometimes」が映画「重力ピエロ」の主題歌に抜擢され、バンドは一気に注目を集めました。S.R.Sは元々英詩のみを扱うバンドだったのですが、この曲はインディーズ時代の曲である「When I feel」という曲を、英文法や発音の部分を見直してリメイクしたものです。その後、1stアルバム「ACROSS THE MINDSET」をリリースし、全国5ヶ所での初ワンマンライブツアー“TOUR 2010 Bowling Rag Sheep”を成功させました。このツアーのチケットは即日完売するほどの人気でした。2010年の夏には、「SETSTOCK’10」や「HIGHER GROUND 2010」などの大型フェスへ出演するなど精力的に活動し、スピッツ主催の音楽イベント「ロックロックこんにちは!」にも2010年・2011年と二年連続で出演しました。また、S.R.Sが主題歌を担当したテレビアニメ「エリアの騎士」では、メンバーの山口と畑中が辻堂学園サポーター役で、向尾が江ノ島高校サポーター役で出演しました。順調に活動してきたS.R.Sでしたが、2012年4月、ギターの向尾とドラムの畑中が脱退。2012年5月以降は2人編成で活動していましたが、2013年1月31日、オフィシャルブログ・ホームページにて解散することを発表しました。

メンバー

メンバー全員が福岡県出身で、北九州高専の卒業生です。

  • 山口卓也(やまぐちたくや)・・・1989年8月19日生まれ。ボーカル、ギター担当。福岡県行橋市出身。
  • 上松幸平(うえまつこうへい)・・・1989年6月17日生まれ。ベース担当。福岡県北九州市若松区出身。
  • 向尾荒野(むこおこうや)・・・1989年7月4日生まれ。ギター担当。福岡県北九州市小倉南区出身。(2012年4月脱退)
  • 畑中拓也(はたなかたくや)・・・1989年7月23日生まれ。ドラム担当。福岡県行橋市出身。(2012年4月脱退)

バンド名の由来

バンド名の「S.R.S」は「Sleeping Rag Sheep」の略なのですが、これは後付けの理由なのだそうです。「羊の皮を被った狼」というバンドコンセプトを持っており、羊の形をしたマスコットキャラクター「バイクくん」がいます。“くん”までが名前なのかどうかは不明です。この名前は、お笑い芸人のジャルジャルが命名しました。

Cavern Clubでの演奏

メンバーはビートルズのファンで、ラジオ番組やライブではビートルズのカバーをすることが多くありました。2009年4月上旬、イギリス・リヴァプールのビートルズゆかりのライブハウス「Cavern Club」にてライブを行いました。このライブはメンバーがキャバーン・クラブを訪問した際、彼らの音楽を気に入ったオーナーのデイヴ・ジョーンズ氏から「君たちなら、いつここでプレイしてもいいよ。何なら今夜でも」とのオファーを受け、急遽決定したものでした。満員のオーディエンスを前に「Sometimes」など3曲をプレイしました。その夜は「ザ・ビートルズ・ナイト」ということで、ザ・ビートルズのカヴァー・バンドやアーティスらがお馴染みのザ・ビートルズ・ナンバーのみをプレイし会場を盛り上げる中、S.R.Sは自作の楽曲で勝負しました。UKのオーディエンスにとって初めて聴く曲、しかも日本語であるにもかかわらず、そのノスタルジックでありながらもキャッチーなサウンドは暖かく迎えられました。大声援があがるだけでなく、踊りだす人々の姿も見られた程だったそうです。

月刊パルプンテ

毎月第一水曜日に、メンバーによるUSTREAM放送「月刊パルプンテ」が行われていました。番組は、視聴者によるメッセージ投稿のコーナー、マスコットのバイクくんと共に都内から世界中までを旅するコーナー、メンバー同士の対決「骨肉」、山口が尊敬し愛してやまないアーティストや古き良き音楽について熱く特集する「温故知新」などのトーク・ミニコーナーから、PV放送、生演奏、上松による独特なイラストが番組を盛り上げていました。正確な番組の尺は決まっておらず、視聴者からのお便りが多い場合などは延長される場合もあります。第三回目の放送からは、視聴者用パスワードフリーでの閲覧が可能となりました。また、メルマガ会員のみに発行されるパスワードによりか、過去の放送の閲覧が可能になりました。北九州時代のラジオ番組「P.Sパルプンテ」の流れをくんでいる番組で、“パルプンテ”はテレビゲームのドラゴンクエストの呪文にちなんでつけられています。この呪文は唱えるとなにが起るか全く分からない呪文で、番組自体もなにが起るか分からないという意味から採用されました。

解散理由

オフィシャルブログによれば、解散理由として、一つはより明確に自分の理想の音を追求していきたい、そのためにはこのバンドという殻を一度壊して行かないと行けないと気づいたためだそうです。現状S.R.Sの二人のままでは何もできず、今一度ゼロからスタートし、自分の理想を追求していこうと思ったとのことです。もう一つは、互いの音楽に対する価値観の違いだそうです。上松には上松の理想とする人生があり、山口には山口の理想とする音楽があって、そこでお互い一旦ゼロに戻って自分自身と向き合おうと話し合って決めたのだということです。またこの解散について上松は、「今回の決断は、僕にとってはとても前向きなものです」と述べています。

ディスコグラフィー

シングル

  • 1st「Sometimes」2009年5月20日
  • 2nd「ワンダーソング」2009年9月9日
  • 3rd「Real Lie」2011年3月2日
  • 4th「ハイヤーグラウンド」2012年4月18日

アルバム

  • 1st「ACROSS THE MINDSET」2010年3月3日

ミニアルバム

  • 1st「Radiant Rainbow」

タイアップ

  • 2009年「Sometimes」・・・アスミック・エース エンターテインメント配給映画「重力ピエロ」主題歌
  • 2009年「ワンダーソング」・・・オデッセイコミュニケーションズ イメージソング
  • 2011年「Real Lie」・・・ABC・テレビ朝日系ドラマ「悪党~重犯罪捜査班」主題歌
  • 2012年「ハイヤーグランド」・・・テレビ朝日系アニメ「エリアの騎士」主題歌